米国のISP最大手だったAOLと、巨大メディアグループTimeWarnerとの合併。
時代の流れの最先端とばかりに合併したものの、あっという間に「史上最悪の過ち」だったことが判明、社名から「AOL」が外され、元AOLの幹部も次々に去る始末。
結局のところインフラ(ネット環境)が揃わないうちに合併ありき(ITバブル酔い)でやっちゃったのがよくなかったんでしょうが、ここにきて
・米AOL.com、過去のテレビ番組をDVD品質で配信へ(INTERNET Watch)こんな話が。
米AOLは14日、過去のテレビ番組をポータルサイト「AOL.com」を通じてDVD品質で配信する計画を発表した。番組は無料で配信され、費用は広告で賄われることになる。2006年の早い時期に開始する。
AOLの発表によると、番組のためのブロードバンドネットワークは「In2TV」と呼ばれる。AOLとWarner Bros. Domestic Cable Distributionの提携によって実現した。(略)
今更ながら合併の効果を発揮(笑)。
合併当初からこういうことをしたかったんだろうし、こういうことが出来てたら「史上最悪」とまで酷評されることはなかったんだろうけど、まぁ当時の主流の接続環境は56Kモデムだったわけで…。
ただ、これくらいだとまだまだ「業務提携でできるじゃん」というレベル。
AOL/TimeWarnerにはもうちょっと頑張って突き進んで欲しいもの。そうすれば、今に、もしかしたら「史上最悪だという判断は最悪でしたゴメンナサイ」ということになる…かもしれない。
合併しちゃって叩かれたんだから、それを自己正当化できるくらいまで。
「失敗じゃないさ。ほら、こんなに…こんなに儲かってるじゃんっ(半分涙目)」て言い張れるくらいまで開き直って突き進んでほしいもんです。
んまぁ「合併? ……そんなことあったっけ? 最近すっかり忘れっぽくなってね」と老人気取るのもアリといえばアリ(最近そんなかんじ)だし、メディア企業って総じてそういう「物忘れ」体質が見え隠れしますが(笑)。
まぁだからこそ逆ギレなかんじで頑張っていただきたい。
で、AOLはMSNと資本提携(事実上の傘下入り)することが濃厚になってますが、そうなれば今ある「MSN Video」も拡充されるでしょうね。
ま、日本においてはAOLはイーアクセス傘下になってるので、日本のユーザーが直接恩恵被るのは難しそうですが。MSN傘下になれば、人気コンテンツに関してはMSN経由で翻訳提供される…かもしれない。
もしかすると。
…そうなればいい…な?(弱気)。
・AOL、提携先はMSNではなくGoogle?:SKY WATCH
・MSがAOLを取得? TimeWarnerが売却交渉:SKY WATCH